宿命を紐解き、自分らしく生きるマインドを育む鑑定へ
人生には、時に迷いや不安がつきものです。「この先どうなるのだろう?」「どうすればこの問題を解決できるだろう?」そんな問いを抱えた時、私たちは様々な形で答えやヒントを求めます。その一つが「占い」であり、もう一つが「カウンセリング」ではないでしょうか。
一見、どちらも悩みに寄り添い、未来への道筋を示してくれるように思えます。しかし、そのアプローチや目的や、根底にある哲学は大きく異なります。今回は、占いとカウンセリングの決定的な違いを深く掘り下げながら、なぜ現代の占いにカウンセリングの要素が不可欠なのか、そして私が鑑定で最も大切にしていることについて、詳しくお話ししたいと思います。
パワーストーン&スピリチュアルジュエリー / Hariqua(ハリックァ)
占いの本質と役割
まず、「占い」とは一体何でしょうか。私たちの目に見えない力、運命、宿命、あるいは偶然の要素を読み解き、個人の運勢や性格などを予測する試みです。古代から世界中に存在し、人々の心の拠り所となってきました。

占いの主な特徴と役割
- 未来予測と行動の指針: 占いの最も分かりやすい役割は、未来を予測し、運勢の傾向を示すことです。「来月は金運が良い」「今年は出会いが多い」といった具体的な情報や、「今は動くべき時ではない」といった行動の指針が示されることがあります。これにより、人々は未来に対する心構えをしたり、具体的な行動計画を立てるヒントになります。
- 見えない力の象徴的な読み解き: タロットカード、手相、生年月日や名前の数字など、占術によって使用するツールは異なりますが、共通するのは、それらのシンボルや法則から、通常では知り得ない情報や、個人の潜在的な可能性、宿命的な傾向を読み解こうとすることです。これは単なる偶然ではなく、宇宙の法則や集合的無意識といった、より大きな流れの中に自分を位置づけたいという人間の根源的な欲求に応えるものです。
- 「答え」や「方向性」を求める心理: 悩みの中で「何をどうすればいいのか分からない」という心理に対し、占いは「こうすれば良い」「これは避けるべき」といった、ある種の答えや方向性を提示します。これにより、具体的な行動が出来るようになり、前進するきっかけを与えます。
- 多様な占術とその歴史的背景: 占いは、その起源も形式も多岐にわたります。
- 命術(めいじゅつ): 生年月日など、生まれ持った情報から宿命や運命を占うもの(例:四柱推命、西洋占星術、数秘術)。個人の本質や一生の運勢の傾向を知るのに適する。長期目線。
- 卜術(ぼくじゅつ): 偶然性や直感により、現在の状況や近い未来を占うもの(例:タロットカード、易、ルーン)。具体的な問題に対する「今」の答えや、状況の変化を読み解くのに用いられます。数か月以内の短期目線。
- 相術(そうじゅつ): 形や姿から運勢を占うもの(例:手相、人相、風水)。身体や環境が持つエネルギーや、そこから読み取れる土地や場所、個人の特性や運勢の傾向を判断します。
これらの占術は、それぞれの文化や歴史の中で発展し、人々の心の拠り所となってきました。
占いは、私たちの生活に古くから深く根ざし、未来への希望や、困難を乗り越えるための心の準備を与えてくれる存在として、多くの人々に親しまれてきました。
カウンセリングの本質と役割
次に、「カウンセリング」について見ていきましょう。カウンセリングは、心理学を基盤とした専門的な対人援助であり、専門家が対話を通じて相談者の自己理解や問題解決能力を高めるプロセスです。

カウンセリングの主な特徴と役割
- 自己理解を深め問題解決能力の向上: カウンセリングの最も重要な目的は、相談者自身が自分の内なる感情、思考、行動パターンを深く理解し、問題や課題に対して、自力で向き合い解決していく力を育むことです。カウンセラーは「答え」を与えるのではなく、相談者が自ら「答え」を見出せるよう支援します。
- 傾聴、共感、質問などコミュニケーション技法: カウンセリングでは、カウンセラーが相談者の話を「傾聴」し、その感情に「共感」することが基本です。ただ話を聞くだけでなく、適切なタイミングで「質問」を投げかけたり、相談者の言葉を「リフレクション(繰り返し伝え返す)」を用いることで、相談者が内面に気づき、新たな視点を得られるよう促します。
- 相談者の「自由意志」と「主体性」を尊重: カウンセリングでは、相談者自身の意思決定を尊重し、主体的な行動を促します。カウンセラーは誘導や指示をするのではなく、あくまで本人の意志を尊重し、自立を促します。これは、相談者が自らの力で人生を切り開いていく力を信じるという、カウンセリングの根底にある哲学です。
- 「伴走者」としての存在と倫理的配慮: カウンセラーは、相談者の人生の道を共に歩む「伴走者」のような存在です。相談者が困難に直面した時、一人で抱え込まずに、安心して話せる安全な場を提供し、共に考え、共に乗り越えていく姿勢を示します。 また、専門的なカウンセラーは、厳格な倫理規定に基づいて活動します。具体的には、
- 守秘義務: 相談内容を他者に漏らさない。
- 多重関係の禁止: カウンセラーと相談者の間に、カウンセリング以外の関係(友人、ビジネスパートナーなど)を持たない。
- 専門範囲の遵守: 自身の専門範囲を超えた問題には関与せず、必要に応じて他の専門家を紹介する。
これらの厳格な倫理規定を守ることで、相談者が安心してカウンセリングを受けられるように信頼関係を築いていきます。
カウンセリングは、単に問題を解決するだけでなく、相談者が自己成長を遂げ、より豊かな人生を送るための支援を目的としています。

占いとカウンセリング:決定的な違いと共通点
ここまで、占いとカウンセリングそれぞれの特徴を見てきました。ここで、両者の決定的な違いと、意外な共通点について整理してみましょう。
決定的な違い

この表を見ると、両者が全く異なるアプローチを取っていることがよく分かります。占いは「外側」から情報を受け取り、カウンセリングは「内側」から答えを見出す手助けをする、と表現することもできるでしょう。
意外な共通点
しかし、異なる両者にも共通する重要な点があります。
- 心の悩みや不安に寄り添う: どちらも、人生の岐路に立ったり、困難に直面したりして、迷いや不安を抱える人の心に寄り添い、安心感を与える役割を果たします。
- 未来への希望や方向性を見出す手助け: 占いは未来の可能性を示し、カウンセリングは未来を自らの力で切り開く力を育みます。形は違えど、最終的には相談者がより良い未来に向かって進めるよう、希望や具体的な方向性を見出す手助けをするという点で共通しています。
なぜ現代の占いにカウンセリング要素が必要なのか?
私自身は、占いの持つ古人の叡智や統計学的な側面、カードによる偶然性や神秘性も信じていますが、現代において単に占いの結果を伝えるだけの鑑定では、相談者の真のニーズに応えることは難しいと感じています。
なぜなら、占いに訪れる人の多くは、単に未来を知りたいだけでなく、その背景にある「悩み」や「不安」を解消したいと願っているからです。例えば、「彼とこの先どうなるか」を占いに来た人は、その結果だけでなく、「どうすれば彼との関係が良くなるのか」「もし別れることになったらどう立ち直ればいいのか」といった、より深い心の葛藤を抱えています。
このような状況で、占い師がカウンセリング的要素を取り入れることで、鑑定は単なる未来予測を超え、相談者の心のケアと成長を促し、より豊かな体験へと昇華されるのではないでしょうか。
占いに不可欠なカウンセリング的要素
- 傾聴と共感: 相談者が安心して話せる環境を提供し、その言葉の奥にある感情や真意を理解しようと努めること。単に「はい」「いいえ」で答えるのではなく、相談者の話にじっくり耳を傾け、「それは辛かったですね」「そう感じていらっしゃるのですね」と共感を示すことで、相談者は「理解されている」と感じ、心を開きやすくなります。
- 問題の明確化: 相談者自身も、何に悩んでいるのか、何を求めているのかが漠然としている場合があります。占い師が「具体的に何が一番気になりますか?」「その状況で一番困っていることは何ですか?」といった質問を投げかけることで、相談者は自身の悩みを整理し、本当に解決したい問題が何なのかを明確にすることができます。
- 解釈の柔軟性と多角的な視点の提供: 占いの結果は、往々にして象徴的で多義的です。それを一方的に「こうです」と断定するのではなく、「このカードは〇〇という可能性を示唆していますが、あなたにとってはどう感じられますか?」「もしこの結果を受け入れるとしたら、どんな行動が考えられますか?」と問いかけ、相談者自身が結果をどう解釈し、どう活かすかを共に考える姿勢が重要です。また、一つの占いの結果にとらわれず、複数の視点から状況を捉え直す手助けも有効です。
- 行動へ具体的な選択肢の提示: 占いの結果が示唆する「良い未来」や「避けるべきこと」を伝えるだけでなく、それを踏まえて相談者自身がどのような行動を取れるのか、具体的な選択肢やステップについて話し合う時間を持つこと。例えば、「この時期は新しいことを始めるのに良いと出ていますが、具体的に何か挑戦したいことはありますか?」といった問いかけです。これにより、占いは単なる「予言」ではなく、「未来を創るためのヒント」へと変わります。
- 自己肯定感の向上とポジティブな再構築: 占いの結果が必ずしも相談者の望むものではない場合もあります。そんな時こそカウンセリング的アプローチが真価を発揮します。結果を悲観的に捉えるのではなく、相談者自身の強みや過去の成功体験に焦点を当て、「この状況を乗り越える力はあなたの中にあります」「あなたはこれまでも困難を乗り越えてきましたね」といった言葉で、自己肯定感を高めるサポートをします。そして、たとえ困難な結果であっても、それをどう前向きに受け止め、どう未来に活かしていくかを共に考えることで、相談者は成長の機会として捉えることができるようになります。
このように、占い師が単なる「結果の伝達者」ではなく、相談者の心に深く寄り添い、その感情や思考を理解しようとする姿勢、そして相談者自身が未来を切り開くためのサポートを提供することで、占いは「心のケア」としての側面を強く持ち、より大きな価値を生み出すことができると私は確信しております。
私が大切にすること:宿命を紐解き、自分らしく生きるマインドを育む
私が鑑定において最も大切にしているのは、単に未来を予測したり、運勢を伝えたりするだけではありません。ご相談にいらした方が、ご自身の「宿命」を深く理解し、その上で「自分らしく、誰にも何にも依存せず生きていけるマインド」を身につけていただけるようにサポートすることです。
「宿命を紐解く」とは?

「宿命」と聞くと、何か変えられない、重いものだと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私が考える宿命とは決してネガティブなものではありません。それは人生の地図であり、あなたが生まれ持った「個性、才能、とらえ方の傾向、そして人生のテーマそのもの」なのです。
宿命を紐解くことで、視野が広がり様々なことが見えてきます。
- 本当の自分: なぜ自分はこんな性格なのか、なぜいつも同じパターンにはまってしまうのか、といった疑問の答えが見つかることがあります。
- 生まれ持った強みと課題: あなたが自然と得意とすること、そして人生で向き合うべきテーマが明確になります。
- 人生の大きな流れ: 良い時期、注意すべき時期など、人生の波を理解することで、焦らず、しかし着実に進むべき道が見えてきます。
宿命を知ることは、自分自身を深く理解して受け入れる第一歩です。それは、まるで「自分の取扱説明書」を手に入れるような感覚です。
「自分らしく生きる」ためのサポート
宿命を理解した上で、次に私が大切にしているのは、その方が「自分らしく」輝いて生きるためのサポートです。
現代社会では、とかく他人と比較したり世間の常識に囚われたりして、「こうあるべき」に縛られがちです。しかし、宿命を理解することで「自分は自分で良いのだ」という自信が生まれます。
私の鑑定では、宿命に基づくあなたの個性や才能を具体的にお伝えし、どのように活かしていくかを共に考えていきます。
- 「あなたのこの特性は、〇〇な場面で大きな強みになりますよ」
- 「今あなたが感じている〇〇な感情は、宿命的に見ても自然なことです。それをどう活かそうか?」 といった形で、ご自身の心と向き合い肯定できるように促します。
「誰にも何にも依存せず生きていけるマインド」を育む

そして、最も重要なのが「誰にも何にも依存せず生きていけるマインド」を育むことです。
占いに依存しすぎることは、時に主体性を失うことにも繋がりかねません。また、特定の人物や状況に過度に依存してしまうと、それが失われた時に大きな喪失感や不安に苛まれてしまいます。
私の鑑定では、占いの結果を「絶対的なもの」として押し付けることはありません。むしろ、結果を一つの「情報」や「ヒント」として捉え、自分自身で選択・行動する力を育むことが大切だとお伝えしています。
- 「この結果を踏まえて、どんな選択をしたいですか?」
- 「もしこの状況が変わらなかったとしても、幸せに向かうためにできることがありますよ」
- 「あなたの心の声は、今、何と言っていますか?」
このような問いかけを通じ、ご自身の中に答えを見つけて自らの力で決断し、行動する力を養っていただきます。宿命を知ることで、自分自身の軸が定まり他者の意見や外部の状況に左右されにくい、しなやかで強いマインドを築くことができ、あなた自身が未来を切り開く主役になるのです。
鑑定の時間は、単なる占いセッションではなく、ご自身の内面と深く向き合い、これからの人生をより豊かに生きるための「心のトレーニング」の時間だと考えています。
まとめ
占いとカウンセリングは、それぞれ異なるアプローチを持つものの、どちらも人々の心の支えとなり、より良い未来へと導く可能性を秘めています。そして、現代においては占いが持つ「未来を読み解く力」と、カウンセリングが持つ「自己理解と成長を促す力」が融合することで、真に相談者の力となる鑑定になると私は信じています。
私は鑑定を通して、ご相談にいらした方と信頼関係を築くことに始まり、ご自身の宿命を深く理解して、それを深く受け入れることで、自分自身の人生の羅針盤を手にすることです。そして、誰かや何かに依存することなく、ご自身の足でしっかりと立ち、自分らしい輝きを放ちながら、自信を持って未来を切り開いていけるようになるサポートを心がけております。
あなたの人生が、宿命の光に照らされ、あなたらしく輝くものであることを心から願っています。
占いサロンレガーロ 大和令奈

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